2017年度の東京都男女雇用平等参画状況調査によると、管理職に占める女性の割合はわずか14.5%となっています。

政府は「社会のあらゆる分野で2020年までに指導的地位に女性が占める割合を少なくとも30%程度とする目標」を掲げていますが、この数字を見ると、依然として低い水準と言わざるを得ません。


なぜ、女性管理職が少ないのでしょうか?

会社や家庭の環境など、様々な要因が考えられますが、そもそも管理職を希望しない女性が、男性に比べて多いと言われています。


なぜ、管理職を希望しないの?男女間の意識の違いはどこから?

同調査では、管理職昇進を「引き受ける」と答えたのは、男性44.9%、女性15.9%。

また、「引き受けない」、「現時点ではわからない」を合計すると、男性24.6%、女性55.1%と、男女間に大きな意識の差があることがわかります。


1.「現在の自分の能力では自信がないから」
(男性:44.3%、女性:59.1%)

管理職を「引き受けない」、もしくは「現時点ではわからない」理由として、最も多いのは、男女ともに「現在の自分の能力では自信がないから」。
よく見てみると、その差は14.8ポイントと、女性の方がより「自信がない・不安が強い」と考えていると言えそうです。
女性は、管理職に求められる要件レベルを男性より高く想定している一方、男性よりも自己評価が低いことが報告されています。
女性管理職の育成・登用に関する調査、三菱JRFリサーチ&コンサルティング、2015年4月

 

2.「仕事と家庭の両立が困難だから」(男性:20.1%、女性:46.9%

育児休業取得率は男性:12.3%、女性:93.9%。
男性の育児休業取得率は少しずつ上昇傾向にあるものの、まだまだ、家事育児の負担は女性に重くのしかかっています。
将来的に結婚や出産の可能性を考えた時に、今、管理職になることで精神的、時間的負担が増えると考え、二の足を踏むというケースも多くあると言えそうです。

 

3.「モデルとなる管理職がいないから」(男性:12.1%、女性:21.5%

そもそも女性が総合職として採用される割合が低いことに加え、出産前後に離職するケースもまだまだ多いことなどもあり、職場にロールモデルとなる女性管理職がそもそも少ないことも大きく影響しています。
身近にロールモデルがないため、家事育児と並行した働き方がイメージできない、時間的制約がある中で、やりがいを持って周囲にも認められながらやっていけるのか不安に感じるといった方が多いようです。

 

女性は「育てる」のが得意

目標達成意識の高い男性に比べ(狩猟型?)、女性はサーバントリーダー型、メンバーを「支え」、「育てる」ことが得意だ(農耕型?)と言われています。
女性ならではの感性で、会社以外の社会とも多く接点を持つことでより視野が広がります。女性らしい視点から、会社への貢献を期待されているのです。

 

時代が後押ししてくれる

私が出産を経験したのは20年以上前ですが、その頃と比べ、家事育児をアシストしてくれるロボットや、各種サービスも増えてきました。
テレワークなど、オフィス環境も徐々にですが、整ってきています。
そもそも、管理職の方が、一般社員より時間の調整をしやすい、という意見もあります。

女性がやりたいことを我慢することなく、管理職を躊躇なく引き受けられる時代が、もうすぐ、そこまで来ていると期待したいですね。
追い風が吹いています。どうか、チャンスが巡ってきた時には、逃さないよう、臆することなく、しっかりと捕まえて、自分らしいキャリアを築いていってくださいね。

 

高原 真美(2級キャリア・コンサルティング技能士)

Woman Path CDA~女性のキャリアをサポートします~

個別キャリア相談会受付中

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください